睡眠と高血圧 ~夜間睡眠中の血圧の重要性について~

昨日今日と天気はパッとしません。 晴れもせず、降りもせず。
でも気温はそこそこあって暑い。 おまけに朝晩は結構冷え込んでいます。 むずかしい時季ですが体調管理には十分ご注意を。
本日は久々の病院だよりをお送りします。
睡眠と高血圧 ~夜間睡眠中の血圧の重要性について~です。
以下本文をお読み下さい。
近年の健康と睡眠の関係への注目の高まりとともに、高血圧症においても夜間睡眠中の血圧の重要性が認識されつつあります。
高血圧症を治療する理由は、血圧が高いほど脳卒中や心筋梗塞を起こしやすいからですが、そのリスク評価には、病院受診時の血圧値<自宅で測定した家庭血圧値<一日の血圧の平均値<夜間睡眠中の血圧の平均値、の順番に有用性が高まります。
つまり、将来の脳卒中や心筋梗塞の予防という高血圧症の治療の必要性を正確に評価するには、夜間睡眠中の血圧値が最も重要なのです。
しかも一日の血圧の変動パターンは様々なため(図1、2参照)、日中の血圧測定では、夜間睡眠中の血圧を推定できません。
この夜間睡眠中の血圧を測定する病院はまだ非常に少数ですが、当院は睡眠時無呼吸症候群の診療をする関係で、早い時期より夜間血圧の重要性に着目し、24時間携帯型血圧計による夜間睡眠中の血圧の評価を実施しております。
原則として検査には予約が必要ですが、内科外来で希望を申し出て頂ければ簡単に予定を組めます(測定結果は御本人にお渡し致しますので、他の病院やクリニックで高血圧の治療を受けられている方でもOKです)。

図1 図2
ちょっと図が分かりにくくなっております。 ご容赦下さい。
本日の記事は内科部長 佐々木医師でした。

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