高血圧のリスク、適度な運動で回避可能 米研究(サウスカロライナ大学アーノルド公衆衛生学部)

高血圧の家系に生まれても、適度な運動でその呪縛(じゅばく)から逃れることができるとした最新の研究結果が21日、アメリカ心臓協会(American Heart Association、AHA)の専門誌「Hypertension」に掲載された。

研究結果によると、高血圧の家系に生まれながらも適度な運動で健康を維持している人は、運動をほとんどしない人より高血圧になるリスクが約34%低いという。またうれしいニュースとしては、ジムに通っての長時間の激しい運動は必要なく、毎日70分程度早歩きだけで効果が見られるとした。

研究は、健康な成人6000人以上を対象に行われ、被験者の約3分の1については親が高血圧だった。

この研究について、米サウスカロライナ大学(University of South Carolina)アーノルド公衆衛生学部(Arnold School of Public Health)大学院博士課程に在籍する研究者、ロビン・P・シュック(Robin P. Shook)氏は、「研究結果は、週150分程度の早歩きといった現実的で適度な運動量でも、健康に大きなメリットをもたらすことを明確に示すものだ。高血圧の家系に生まれた人にとっては特にそうだ」との声明を発表した。

健康に関する情報サイト「WebMD」によると、これまでの研究で、高血圧の親を持つ人には約35%~65%の確率で血圧にばらつきが見られることが分かっているという。(Relaxnews/AFPBB News 2012年5月22日)

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