女性の高血圧、高コレステロールに医療費が使われすぎている?

今年から始まった特定健診&特定保険指導で、一番ひっかかりやすい(=数値異常で受診をすすめられる)のは、高血圧とLDLコレステロールの数値。
ところが、この二つとも基準値が低く設定されすぎており、患者を生み出しているだけでなく、無駄な薬剤投与で医療費高騰と同時に、死亡率さえ上がっている、という衝撃的なお話がありました。
特に女性の高血圧や高コレステロールにこれだけ薬が処方されているのは世界の中でも日本だけということなのです。

そんな衝撃的な講演をされたのは東海大学医学部の大櫛先生。

閉経後、エストロゲンが体内からなくなってしまうことにより、女性は血圧やコレステロール・中性脂肪・・・etcが変動します。エストロゲンが減ったために起こっていることならば、まずエストロゲンを補充するのが原因療法として第一選択。そこからその他の治療法を考えるというのが、世界で行われている女性医療です。
私たちはまず、数値がどこまで高いと危険なのか。正しい情報をきちんと見つける必要もありそうです。
もちろん、今現在、これらの「疾患」で血圧降下剤やスタチン製剤を飲んでいる人は、「別に高くてもいいんだ♪」と、突然やめてはいけません。薬で血圧や脂質異常を無理に抑えている状況の中で、突然薬をやめると数値が急に上がって危険をもたらします。
薬を飲むのもやめるのも、あくまで医師との相談の中で計画的に行いましょう。
詳しくは、あなたの婦人科かかりつけ医、または更年期医療に詳しい婦人科に。
更年期女性の生活習慣病(高血圧、高コレステロール、糖尿病など)も、更年期医療の一環です。
こちらもご参考に。

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