高血圧、高コレステロールで寿命が10年縮む

18日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に、心臓病リスクを高める”喫煙、高血圧、高コレステロール”といった要因を持つ中高年の男性は、そうでない人と比べて寿命が10年程度短くなる傾向があるという研究結果が掲載されました。
不健康な食生活や運動不足、喫煙習慣の改善によって心臓病リスクが軽減される事は、過去に行われた多くの研究で既に明らかですが、具体的にどれほど寿命に差が出るのかを調べた研究は殆どありませんでした。
イギリスのオックスフォード大学の研究チームは約1万9000人の男性公務員を対象に被験者から各自の病歴、生活様式、喫煙習慣について詳細な情報を提供してもらい、医師が被験者の体重、血圧、肺機能、コレステロール値、血糖値を測定すると言う調査を実施しました。最初の調査は、1960年代後半に被験者が40~69歳の時に行い、それから28年後の1997年に、その時点で生存していた被験者を対象に2回目の調査を行った結果、最初の調査時に喫煙、、高コレステロールの3つの要因を持っていた被験者は、そうでない被験者と比べて心疾患の病気で死亡する確率が2~3倍高く、寿命が10年程度短い傾向がある事が判明したと言う事です。
これらのことから過去10年間で多くの先進国では致死性の脳卒中や心臓発作を起こす人の割合は約25%減少していますが、健康上のリスク要因はそれほど減っていないとみられます。

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