高血圧

血液を運ぶ動脈に汚れがくっついて流れが悪くなると、心臓は圧力を高めて末端の血管まで血液を流そうとします。
その結果、高血圧の症状が出てきます。
つまり、高血圧とは、血圧が高すぎる状態のことをいいます。
高血圧を放っておくと、脳卒中や心筋梗塞 など動脈硬化による様々な病気の原因となります。
*動脈硬化とは、高血圧が長く続くことで、血管に圧力がかかり続け、そのために、血管には弾力がなくなってしまった状態。
また、高血圧は糖尿病などの合併症を起こしやすいといわれます。それは、高血圧と糖尿病の危険因子(肥満、運動不足、喫煙など)が同じだからです。
高血圧を予防することで、脳卒中や心筋梗塞などの病気の予防をしましょう。
●高血圧症とは
高血圧とは、血圧が高いという症状の一つです。一度測った血圧が高いというだけでは「高血圧症」とは言い切れません。
高血圧症とは、何度繰り返して測っても血圧が正常より高い場合(最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上)をいい、その場合、高血圧症と診断されます。
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高血圧の数値(基準)
*高血圧の基準は、最大血圧が135~140mmHg以上あるいは最小血圧が90mmHg以上の場合には治療が必要と考えられます。
最大か最小のどちらか一方だけが高めの場合も高血圧となる。特に注意すべきは最小血圧が高い高血圧の場合です。
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高血圧の症状
高血圧の症状には、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、動悸、息切れなどの症状がありますが、高血圧特有の症状だとはっきりわかる自覚症状がなく、また、高血圧に決まった症状がないため、症状だけで高血圧を早期発見することは難しい。
しかし、高血圧を放っておくと、重大な病気を引き起こす恐れがあるため、定期的に病院での検査(健康診断)における血圧測定や自宅など定期的に血圧を測って、高血圧を早期発見しましょう。
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高血圧の原因
高血圧の原因は、遺伝や生活習慣にあると考えられています。特に、遺伝的に高血圧を持っている方は、日頃からの生活習慣に注意して予防しましょう。また、遺伝的性質を持っていない方でも生活習慣が悪いと、高血圧になる恐れがあるので、注意しましょう。
高血圧の原因となるよくない生活習慣をあげてみます。
●偏った食生活
●不規則な睡眠
●運動不足
少しずつ高血圧の原因となる生活習慣を改善していきましょう。
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高血圧を防ぐ食事
●食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に
高血圧の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。
バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。
果物や生野菜に多く含まれるカリウムは多少血圧を下げるといわれています。ただ、このカリウムは腎臓が悪い方はとりすぎないように注意が必要。バランスのとれた食事でビタミン・ミネラルを摂りましょう。
●油を飽和脂肪酸(おもに動物性脂肪に多い)よりオメガ3脂肪酸(おもに植物性脂肪・魚の脂に多い)を多く摂る食事に
体内のコレステロールを下げる働きをするのは、オメガ3脂肪酸など不飽和脂肪酸を多く含む食品です。
→オメガ3脂肪酸 について詳しくはコチラ
●高血圧を予防をする食事として、大事なことは「減塩」をすること。
現在、日本人の一日の塩分摂取量として推奨されているのは、10g未満です。ただし、高血圧患者ではさらに基準が厳しく、1日6g未満となっています。(日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインより)
減塩する方法としては、
減塩した浅漬けなど調理方法を工夫する。
醤油の代わりに「酢」を活用する。
醤油さしを「ミスト式醤油さし」や「ラー油式醤油さし」に変更することで、醤油の使用量を減らす。
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高血圧を予防する生活習慣
●肥満を解消する
太っている人ほど高血圧になりやすいといわれている。
●寒さ(寒暖の差)に注意する
暖かいところから急に寒いところへ行くと、血圧が急激に上がります。特に、高血圧の人ほど影響を受けやすいので注意する。
●ストレスを解消する。
ストレスは血圧にも影響を与える。自分にあったストレスを解消するリラックス方法を見つけましょう。
●規則正しい睡眠で休息をとる。
●運動
●お酒の飲みすぎに気をつける。
●タバコを控える。
タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くなります。
ちょっとした食事などの生活習慣の改善が高血圧対策・予防に役立ちます。
●定期的な検査
高血圧をそのままにしておくと、動脈硬化、心臓病、脳卒中、腎臓病などの原因となりますので、定期的な検査を受けることが必要です。
定期的な検査の中で、かかりつけの医師と良い関係を築き、生活・食事指導を受けましょう。
*ただし、生活習慣の改善だけでは血圧のコントロールが難しい場合や合併症のある重症の高血圧の場合には、薬も必要となってきます。高血圧の薬についてわからないことがあれば、医師・薬剤師に相談しましょう。

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